君の腕の中で眠る時まで
ーー…

私…かんばったよねうん、がんばった


愛海は中庭の木の下で膝を抱えながら泣いていた


ずっと一緒にいたかった


まわりの視線とか言葉は辛かったけど、それ以上に側に居られるだけで幸せだった


たまに見せてくれる笑顔、この木の下で初めて感じた温もり、吐息にめまいしそうだった


そして約束を忘れる位、愛しさが溢れ出してしまった

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