君の腕の中で眠る時まで
優花の縛っていた髪を解いた


「百合華…」


よみがえる…あの時出会った頃に


目を細め微笑みながら片手で長い髪を撫で、片手で優花のヘーゼルの瞳の瞼に指を這わす


「消した名前‘百合華’って一弥に言われるとドキドキする」
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