君の腕の中で眠る時まで
校舎を出て小さな廊下を渡ると二階建ての建物がある。


一階は部活動で使う部屋がいくつかあり二階に上がるとドアが二つあった


一つは生徒会室、もう一つが特別室だった


優花はドアの前に立ち叩いた


(コンコン)(…)(コンコン)(…)

「来てないじゃん」

大きな溜め息をつきながら壁にもたれかかった


廊下の窓から温かい風が入ってきて頬をかすめる


自然と目を閉じて思い出していた


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