君の腕の中で眠る時まで
眼鏡はかけているが髪は下ろし、ネクタイを外して前のボタンを胸の辺りまで開けていた


後部座席のドアを開けると一弥が乗り込み車が走り出した


「どうしたんだ?いつもと違う」


と聞いたら一弥が口端を少し上げて


「たまにはな」


と一言だけ言った


これも‘百合華’の為だと確信し早く会いたかった


一弥を変える百合華に
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