スターゲイザー
「……あ」




にこりと微笑んでいた少年が何かを思い出したかのように再び口を開く




かくいう私はきっと100人が100人とも納得するような阿呆面に違いない




「生徒会の方でしたね。夜遅くまでお疲れ様です」




格好良いというよりは可愛らしい幼さの残る笑顔
自然と自分の口元が緩んでいくのがわかった。




「…な、んで私が生徒会って」




途切れ途切れにでた言葉の無愛想さに自分で呆れてしまう。




「新入生歓迎会のときに前にたっていたから。僕、人の顔覚えるの得意なんです」



確かに言われてみれば、私も前にたっていたのを思い出す。
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