PURE ~ずっと忘れない~

出会い

10時…。 待ち合わせ場所の西口に到着。 「あつぅ…。」 少し大き目のツバの付いた帽子の下から空を覗くと、真っ青に晴れ渡った空と真っ白な雲に、太陽の光が入ってきた。 「あっ…亜紀ぃ。」改札から、大きく手を振って水月が来た。 「あれ?友達は?」辺りをキョロキョロと見るけど、友達らしき人がいない。 「友達は里沙っていうんだけどさぁ、彼氏の車で来るってさ。いいよねぇ…車に乗る彼氏って。 うちら電車じゃない?車で遊び連れてってくれるなんて憧れだよぉ。」 確かに…。こんな暑い日は、エアコン利かせて、お気にの CDかけた車かぁ…。
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