PURE ~ずっと忘れない~
「亜紀ちゃん!」

「直樹君!ごめんね。今日の約束…。」
「ばか!んな事は

いいんだよ。今は、
映画より、美月ちゃんと、猛だろ?」

「有難う。」

差し出されたメットを受け取ると、被って、すぐ単車に乗った。


美月ん家に着いて、美月の部屋に行った。

そこには、ベッドに顔を伏せて、泣いている、美月がいた。

「美月、どうしたの?猛君は!?」

美月の後ろから、肩を抱くと

「亜紀ぃーー。」

あたしに抱きついて、また泣き始めた。

「美月ちゃん、泣いてちゃ分かんねぇだろ?ちゃんと、話して?

大丈夫だから。」

直樹君が、小さい子を宥める様に、優しく声をかけた。
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