PURE ~ずっと忘れない~
「亜紀ぃー!」

うずくまったあたしの横に来て、傷口をタオルで押さえた。
「だっ…大丈夫だよ?美月は、怪我しなかった?」

「私は大丈夫だから…。

亜紀、ごめん!

ごめんなさい…。」
と泣き出した。

「亜紀、タクシー呼ぶからね?」

そう言って携帯片手にタクシーを呼んでくれた…。

「美月が無事で、良かった…。ダメだ…よ?あんな事しちゃあ…。あなたは…、お母さん…なんだから…。」

「もうすぐ、タクシー来るから、あんまり、喋っちゃダメだからね?」

「あり…がとう…。」
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