PURE ~ずっと忘れない~
タクシーに乗り込んだまでは、覚えてるけど、そこから先は
意識が無くなっていて、気が付くと、病院のベッドに寝ていた。

「亜紀…?」

声がした方を見たら、青白い顔をした美月がいた。

「美月…。お腹…は?何とも…無い?」
まだ、頭がボーッとしてた。

「ばか…。こんな時にまで、私なんかの心配しないでよ…。
無事で良かった…。」


顔を手で隠して、泣き出した。


コンコン。


ドアを叩く音がした。

「はい…。」

美月がドアを開けると、息を切らしながら、直樹君が立っていた…。
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