PURE ~ずっと忘れない~
「お前…今迄一体、何処にいた…。

連絡一つよこさねぇで。」


「コイツの母方の、婆さん家が有る、広島だと。


コイツの母親に連絡取ってもらって、やっと捕まったんだよ。」


腕組みした、険しい顔のタッちゃんが、教えてくれた。


「何で、逃げた!?親に挨拶しに行く


大事な日に…。」

「怖かったんだ…。
子供出来て、結婚すると思ったら、急に
現実が見えてきて、
まだ、二十歳なのに人生決まってしまうかと思ったら、急に

怖くなったんだ…。
気が付いたら、広島行きの飛行機の中に

いた…。」


「テメェ!舐めてんのか!自分がした事だろうが!!

美月ちゃん、お前がいなくなって、死ぬ事まで考えてたんだぞ!?」


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