PURE ~ずっと忘れない~
「見たでしょ?うちのお母さん、いつもああなの…。


人を見下す事しか出来ないの。

あたしの事は、何言われても我慢する。

でも、直樹君の事は嫌なの!我慢出来ない!!」


「分かった…。俺ん家行こっか。」

そう言って、あたしの手を繋いで、何も言わず歩き出した。

直樹君の横顔を見ながら、あたしも歩く。


繋いだ手は、いつもより少しだけ暖かくて…。


「傷…大丈夫か?」

「ん…。大丈夫。」

照れ臭いから、俯いて返事した。


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