PURE ~ずっと忘れない~
「そろそろ行くか?途中、コンビニ寄ってこうぜ!」 タッちゃんの一言で皆が移動する。 一歩外に出れば、太陽が容赦なく、照り付けていて、地面のアスファルトがやけていた。 「暑いよねぇ…。 溶けちゃいそうだよぉ。」 水月が言ってきた。 「ホントにね…。」里沙ちゃんと、タッちゃんは仲良く手を繋いで前を行き、 直樹君と、猛君は二人ハシャギながら、あたし達の少し前を行く。 駐車場に着いて、タッちゃんの車に乗ろうかという時に直樹君が、「ねえ、一緒に座らない?」と誘ってきた。 「じゃあ、俺は水月ちゃんと。」 「亜紀、一緒に乗りなよ?チャンスを逃すでないぞ?」と顔を寄せて小さい声で言った。
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