PURE ~ずっと忘れない~
部屋に着いて、玄関に入ると、直樹君があたしを後ろから抱きしめる。


「亜紀…。お前が

欲しい…。」

あたしの耳元でそう呟いた。


抱きしめられた腕に手をやって


「あたしも…直樹君が…欲しい。」


そう返事をした。

お姫様抱っこされて、ベッドまで来ると

ゆっくりとあたしを降ろした。


「腕…痛くないといいな…?」


そう言って、あたしの唇を、直樹君の唇が塞いだ…。


一枚ずつ身にまとっている布を脱がしていく。


総て脱がされたあたしは、恥ずかしくなって、胸を両腕で隠した。


「腕、退けて?」

そう言いながら、あたしの首筋にキスをする。


「見せて?俺に、亜紀の総てを…。


見たい…。亜紀は、キレイだから…。」

包帯を巻いている腕に、優しいキスをくれた直樹君の顔は、

あたしを包み込んでくれそうな位に、穏やかな顔をしていた。

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