PURE ~ずっと忘れない~
慌てて体を起こすと、腕の傷口が痛んだ。


「いたっ!」


腕を押さえると


「大丈夫か?痛み止め要るか?」


あたしの顔を覗き込んできた。

「ん…いい。大丈夫だから。」


「亜紀…。いい眺めなんだけど?

お兄さん、また襲いたくなってきたかも?」


気が付くと、何も身に付けないでいる

あたしの上半身が、あらわになっていた。


「うわぁっ!」

もう一度、布団に潜った。
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