PURE ~ずっと忘れない~
「バイトねぇ…。」
ゲームを止めて、あたしの後ろから、広げた情報誌を見る。

あたしの首筋を、直樹君の息が、かすめる。

それが、くすぐったくて、少し肩をずらした。


「そんな、急いで探さなくても、ゆっくりすれば?」


そう言いながら、後ろから、あたしを抱きしめる。


あたしの背中に、直樹君の胸が当たるから、恥ずかしくなってくるから、情報誌に書かれた文字が

上手く読めない…。
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