PURE ~ずっと忘れない~
「ちょっ…水月ぃ?」 あたしの言葉を最後まで聞かずに、水月は猛君とさっさと タッちゃんの車に乗り込んだ。 「俺らも乗ろ?」 中々乗ろうとしないあたしの顔を覗き込んできた。 あたしに向けた、直樹君の笑顔は、夏に咲くヒマワリみたいで…。 トクン…トクン…。 初めて逢ったこの人相手に、どうしてあたしの心臓がこんなにも騒がしくなるの? 顔が熱いのはきっと、この太陽のせいだ! 直樹君の隣に座ってスライダー式のドアを閉めた。