PURE ~ずっと忘れない~
いよいよ、今日は抜糸の日。

「おはよ。今日、抜糸だろ?

付いて行かなくて

いいか?」


キッチンで卵焼きを作ってる直樹君が、起きて、目を擦りながら立ってるあたしに声をかける。


「ん…いい。一人で行けるよ。

今朝もごめんね?

ご飯作らせちゃって。」


直樹君の背中に顔を付けて、抱きしめた。


「いいよ。こん位。亜紀、朝苦手だろ?俺、嫌いじゃないしさ?」


「直樹君のチャーハン、美味しいもんね。今夜、直樹君のチャーハンが食べたいなぁ…。」


「はいはい。我が儘姫のリクエストに応えますよ。買い物しといて?」


「はぁ~い。」


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