PURE ~ずっと忘れない~
「有難うございました。」

少し頭を下げて、処置室を出て、会計も済ませて、病院を出た。


帰りに、実家に寄ってみた。

シンと静まり返った家の中は、四日振り。

なんだか、少し懐かしく感じた。

階段を登り、自分の部屋に入った。

あのまんま、何一つ変わってない。

クローゼットを開けて、ボストンバッグを取り出し、服やら教科書、ヘアーアイロン等を詰め込んだ。

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