PURE ~ずっと忘れない~
お風呂を出て、パジャマに着替えて

リビングに行くと、美味しそうな匂いがした。


「わぁー美味しそう。」

湯気の立つ、出来上がったばかりの

チャー飯をまじまじと見ていると、

「美味しそうじゃなくて、美味しいの!俺、特製チャー飯は!」


そう言って、コツンと軽くあたしの頭をこずいた。


「早く食べようよぉ。」待ちきれなくて、スプーン片手に食べるそぶりをする。

「喰うべ!喰うべ!」


「「いただきます。」」


「ねぇ、あたしバイトしようかと思うんだぁ。いいよね?」

二口食べて、スーパーで見た、バイト募集の話しをした。


「いんじゃね?

やってみれば?

その代わり、勉強もちゃんとやれよ?」

「直樹君、親父くさっ!」

アハハと笑う、あたしに


「当たり前だ!

彼氏だけど、保護者みたいなもんだからな?俺は…。」

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