PURE ~ずっと忘れない~
店を出て少し歩いた時、前から誰かが

店に向かって走ってくる。

いまいち顔が見えなかったから、そのまま行こうとした時、
「亜紀!」

直樹君!?少しずつ見えてくる、シルエット。

「直樹君…。」

必死こいて、あたしに向かって走って来てた。

「何?何か買い物?」

少しふて腐れた感じに聞くと、

「アホ!亜紀を迎えに来たんだよ!

女が一人で、夜道を歩いて、何か有ったらどうすんだよ!」
真剣な顔であたしをガン見してる。

「だって…。直樹君、テレビ見てたじゃん! だから、一人で来たの!」

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