PURE ~ずっと忘れない~
「直…樹…君?」

「亜紀、お前の事
好きだけど、何か

イライラする。実家帰って、逢いたい時逢う様にしねぇか?
まだ、お前は遊びたい年頃だろ?

何も、バイトして、家の事なんかしなくったっていいんだからさ?」

嫌だ…。

嫌だよ。直樹君と一緒にいたいのに…。
言葉が出なくて、首を大きく振った。

「亜紀…。俺は、確かにお前に一緒に暮らそうって言ったよ
でも、やっぱ早過ぎたな。

ただ俺は、お前が、あの家にいて、しんどい思いをするの

嫌だったから…。

お前が、お前らしくいられるなら…って思ったから、そう言ったけど、俺はお前の保護者じゃねぇからよ。

心配したり、不安になりたくないし、

お前の重荷になりたくないから…。」

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