PURE ~ずっと忘れない~
「どうして?どうして別れるのか分かんないよ!

今日の事は、あたしが悪かったけど、

何で別れなきゃいけないの?

ちゃんとするからぁ…。あたし、ちゃんとするからぁ…。

追い出さないでよ…。一緒に…いたいよ…。」

あたしは、必死に直樹君の胸に縋り付いた。

でも、いつもみたいな、暖かさは、何処にも無くて…。

少し冷たい場所に

思えたんだ…。

「俺…亜紀と別れるつもりは無いけど、
同棲は、解消したいんだ。

分かるよな?

今のままじゃ、俺の落ち着く場所が無いんだ…。

暫く帰らないから…。

その間に出てって?」

そう言い残して、直樹君は、この部屋を出たんだ…。

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