PURE ~ずっと忘れない~
3日振りの学校は、
やっぱり退屈で…つまらない。

また、あたしはいつもの様に窓の外に視線を移し、外を眺めていた。

直樹君、仕事行ったのかなぁ…。

3時間目が終わって早退した。

いつもと変わらない町並みだけど、今のあたしには、色を失ったモノクロの世界…。

あの日から、どれだけ泣いただろう。

もう泣かないと決めても次々、溢れてくる。

今もまた、少し気を許したら泣いちゃいそうだよ…。

逢いたいよぉ…。

ほんの少しでいいの…。

直樹君に逢いたい…。

いつもの様にアパートに帰りついて、鍵を開けようとしたけど、既に開いてた。
「何で?あたし鍵かけたのに…。

まさか、泥棒?」

恐る恐るドアを開けると、中にいたのは、泥棒じゃなくて、直樹君だった…。

「これって…夢?」
「お前、学校は?

まだ授業中じゃねぇの?」

鞄に、荷物を詰めながら、あたしに話しかけてきた。


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