PURE ~ずっと忘れない~
「直樹君だって、泣いてんじゃん。」

「泣いてねぇし!

てか、お前泣き過ぎだよ。顔、グチャグチャだし。」

顔を見合わせて、二人で笑い合った。

やっぱり、こんな瞬間が好きだと感じた。

あたしが、あたしらしく、いられる場所…。

生きている意味が、此処に有るから。

直樹君の唇と、あたしの唇が、重なり合う。

自然に引き合うんだ。

此処があたしの場所。

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