PURE ~ずっと忘れない~
あたしの髪を優しく撫でながら

「夜、達也ん家行かね?猛にも集合かけてさ?こないだのやり直し?しようぜ」
と言った。

「行く!行きたい!里沙ちゃんや、美月にも散々迷惑かけちゃったから。」

「亜紀…。一度実家に電話しろ。

親…心配してる筈だから。」

そう言って、軽くキスをした。

そだね。お母さん、凄く心配してるって言ってたもんね。

「分かった…。後でしとくよ。」

「今! 後じゃなくて、今電話しろよ。ちゃんと、見ててやるからさ?」

再び、あたしは直樹君の胸の中に戻った。

「見ててね?あたし、ちゃんとお母さんに謝れるか。見ててね…。」

今度は、あたしから軽くキスをした。

< 198 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop