PURE ~ずっと忘れない~
「亜紀!しっかりしろ!お母さんの病院に行くから…!

亜紀!お前がしっかりしなくて、どうする!」


パシンッ!


そんなに力は入ってなかったけど、あたしの左頬を叩いてくれて、我に返った。
「叩いて、ごめん!いいか?今から病院に連れてってやるから、早く構えろ!」
「あっ…はい。」

慌てて鞄に財布と携帯を入れた。

「行くぞ!」

不安な気持ちを抑えて、バイクに跨がり、直樹君のお腹に手を回した。

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