PURE ~ずっと忘れない~
「お姉ちゃん!」
手術室の前の長椅子に、お姉ちゃんが一人、寂しそうに座っていた。
「亜紀!」
あたしは、お姉ちゃんの元に走った。
「お姉ちゃん、お母さんは?」
あたしに、しがみついて、泣き始めた。
「脳梗塞だって…。まだ、どの程度の症状か分からないの…。
もしかしたら、体の何処かに障害が出るかも知れないって…。」
声を絞り出して、話してくれた。
「脳梗塞って…。
そんな…。」
体の力が抜けて、お姉ちゃんと二人、椅子に座り込んだ。
「亜紀!」
「直樹君…。」
「お母さんは?どんな様子なんだ?」
「…脳梗塞…だって…。あたしが心配ばかりかけてたからだよぉ…。どうしよう…。」
少しパニックになったあたしを、抱きしめてくれた。
「大丈夫だから…。
亜紀のせいじゃないよ…。落ち着け。」
「柳原君…有難う…。こんな所まで来てくれて…。」
「いえ…。すみませんでした…。勝手に亜紀…いえ、妹さんと一緒に暮らしてしまって…。原因が有るなら、俺です。」
手術室の前の長椅子に、お姉ちゃんが一人、寂しそうに座っていた。
「亜紀!」
あたしは、お姉ちゃんの元に走った。
「お姉ちゃん、お母さんは?」
あたしに、しがみついて、泣き始めた。
「脳梗塞だって…。まだ、どの程度の症状か分からないの…。
もしかしたら、体の何処かに障害が出るかも知れないって…。」
声を絞り出して、話してくれた。
「脳梗塞って…。
そんな…。」
体の力が抜けて、お姉ちゃんと二人、椅子に座り込んだ。
「亜紀!」
「直樹君…。」
「お母さんは?どんな様子なんだ?」
「…脳梗塞…だって…。あたしが心配ばかりかけてたからだよぉ…。どうしよう…。」
少しパニックになったあたしを、抱きしめてくれた。
「大丈夫だから…。
亜紀のせいじゃないよ…。落ち着け。」
「柳原君…有難う…。こんな所まで来てくれて…。」
「いえ…。すみませんでした…。勝手に亜紀…いえ、妹さんと一緒に暮らしてしまって…。原因が有るなら、俺です。」