PURE ~ずっと忘れない~
海に来た。 砂浜がやけていて、足元から熱気が伝ってくる。 でも、海が青くて、太陽の光が反射してキラキラと輝いててとっても綺麗。 いつの間にか、水月と猛君がいい雰囲気になってた。 二人を見ながらボンヤリと歩いていたら、砂浜に足をとられて、体ごと前に傾いた時、隣を歩いてた直樹君が、腕を掴んで助けてくれた。 「ありが…とう。」 「どういたしまして。」 初めて知った。 男の人の手の大きさ、力の強さを…。 「ほい。」そう言って、あたしの前には直樹君の大きな手が有った。 「えっ…。」 直樹君を見た。 「危ないから、手繋ご?」 「子供じゃないから、いいです!」 あたし、可愛くない…。 大人な女の人なら、こんな時、素直に繋ぐのかなぁ…。
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