PURE ~ずっと忘れない~
アパートに着いて、部屋に入った。

「疲れたろ?何か食う?」

冷蔵庫を開けて、中身をチェックしてる直樹君に、「ねぇ、話しが有るの…。

ご飯はいいから、座って?」

「ん…。」

冷蔵庫を閉めて、あたしの座ってる、テーブルにあぐらをかいて、座った。

「話しって何?」

「あのね?まだ、完全に決めた訳じゃないんだけど…、あたし…実家、帰ろうかと…思ってる。」

それまで、あたしの目を見ていた直樹君が、下に有る自分の手に視線を移した。

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