PURE ~ずっと忘れない~
「待たせたな?

亜紀…、お帰り。」
「ただいま…。」

少しはにかんだ顔のお父さん。

「行こうか。」

車に乗って、病院に行った。


コンコン。

「お母さん。」

「い…らっ…しゃい。」

「お母さん、顔色いいね。」

「あ…き…。」

人工呼吸機は外され、ゆっくりだけど、言葉を発するお母さんに、ホッとした。

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