PURE ~ずっと忘れない~
デート
海の帰りに、仲良くなった里沙ちゃんと番号を交換していると「俺も仲間していい?」と直樹君が携帯を持ってきた。 「もしかして、直樹君、亜紀ちゃんの事気に入ったとか?」 何かワクワクした顔つきで直樹君に聞いてきた。 「分かるぅ?タイプなんだよね。でも、まだ付き合うまでに時間かかるかもぉ~。」と、ガックリ肩を落として、溜息をついていた。 「そんな、分かりやすく落ち込まなくても…。亜紀ちゃんは、直樹君の事、好きになれないの?」 「いや…好きとかまだよく分からないよ。知り合ったばかりだし。」 「確かにねぇ…。そうだ!二人で出かけてみれば?」 「ナイス、アイデア!里沙ちゃん。」 ちょ…ちょっとぉ!何でそうなるぅ~。マジ、やぁ~めぇ~てぇ~!! あたしの願いも虚しく、直樹君とデートをする事になった。