PURE ~ずっと忘れない~
ふと目が覚めた…。
部屋の中は真っ暗。
隣を見ると、直樹君がいなかった…。

「直樹君…何処?」
辺りを見回すけど、何処にもいなくて…。

月明かりだけを頼りに散らばった下着や服を拾い集めて、身に付けた。

カチャッ。鍵が開くと同時にドアが開く。

「あっ…起きてた?」

「直樹君…何処に行ってたの?」

「あぁ…。これ取りに行ってたから。」
そう言って、あたしの前に、大きな箱を出した。

「これ…もしかしてケーキとか?」

「そっ。誕生日と言ったらケーキっしょ?」

テーブルの上に置いて、箱から出されたケーキは、イチゴが乗ってて、チョコで「HAPPY BIRTH DAY
TO AKI」

と書かれていた。


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