PURE ~ずっと忘れない~
電気を付けると、袋から取り出したローソクを16本刺して、
台所に有った、ライターで一本、一本火を燈した。
再び電気を消すと、暗い部屋の中、炎に照らされた直樹君の顔が、幻想的に浮かび上がってて、凄く綺麗…。
「亜紀、誕生日おめでとう。
ここで、亜紀が生まれたんだよな?」
「うん…そうだよ。」
一個消した。
「一歳、おめでとう。」
「有難う。」
次を消した。
一つ、一つ消す度に「おめでとう」と言ってくれる直樹君。
「15歳おめでとう。この夏、俺ら知り合ったんだよな。
亜紀は緊張しまくりだったよな。」
「そうだったね…。直樹君、よく喋ってたけどね…。」
あたし達は15歳で、直樹君は19歳。
台所に有った、ライターで一本、一本火を燈した。
再び電気を消すと、暗い部屋の中、炎に照らされた直樹君の顔が、幻想的に浮かび上がってて、凄く綺麗…。
「亜紀、誕生日おめでとう。
ここで、亜紀が生まれたんだよな?」
「うん…そうだよ。」
一個消した。
「一歳、おめでとう。」
「有難う。」
次を消した。
一つ、一つ消す度に「おめでとう」と言ってくれる直樹君。
「15歳おめでとう。この夏、俺ら知り合ったんだよな。
亜紀は緊張しまくりだったよな。」
「そうだったね…。直樹君、よく喋ってたけどね…。」
あたし達は15歳で、直樹君は19歳。