PURE ~ずっと忘れない~
まだまだ、幼いあたし…。

そんな、あたしが見つけた、たった一人の恋人。

恋をして、愛に変わった…。

「最後の一個は、二人で消すか?

16歳は、ずっと一緒にいられる様に…。」

「うん。」

「じゃあ…せぇーの。」

あたし達は顔を寄せ合い、最後の一本を消した…。

「亜紀、いつか…、結婚しような?」

あまりの突然の言葉に、声が出なかった。

「返事は…?」

チュッ。

あたしの返事聞く前に、直樹君が軽くキスをした。

「あたしで…いいの?」

「プロポーズの返事は?」

「はっ…はい。」

「良かった。これ無駄にならなくて。」
ズボンのポケットから、小さな箱を出した。

「開けて?」

「いいの?」

「いいよ。」

綺麗にラッピングされた箱を手に取り、リボンを外し、包装紙を除けた。

蓋を開けると、アクセの箱らしき物が入っていた。

「あんま金無いから安物だけどな?」

ゆっくり蓋を開けると、小さなアクアマリンの石の付いた、ゴールドの指輪。

「はめても…いい?」


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