PURE ~ずっと忘れない~
「どうぞ?」

「あ…やっぱ、直樹君が嵌めて?」

「はいはい。貸して?」

指輪を直樹君に渡して、左手を出した。
あたしの左手に嵌められたリングは、永遠の愛の証にも思えたんだ。

「似合うじゃん。」
「うん。似合う。」
「ケーキ食おうぜ」
「だね。美味しそうだね。」

「なあなあ、二人で切る?

愛のケーキカットみたいな?」

おどけながらも、照れた顔をする、直樹君は、凄く格好良くて。

未来の旦那さんになる人…。

いつまでも、このまま二人でいようね。
絶対だよ?

約束だからね?

だから、卒業するまで、待っててね?


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