PURE ~ずっと忘れない~

愛してる

それから一ヶ月が過ぎた。

お母さんも大分回復して、今リハビリを少しずつ始めた。

まだ、歩くにはならないけど、麻痺してる左手、左足を中心にストレッチから。
「お母さん。来たよ。」

「あら、亜紀。いらっしゃい。」

リハビリ室で、先生に足を曲げ伸ばしをしてもらってる。

「高田先生、こんにちは。」

「やあ、亜紀ちゃんこんにちは。」

お母さんを担当してくれているのは、高田先生という、若い男の人。

去年からこの病院で働いている。

明るくて、冗談言うのが好きで、いつも私や母を笑わせてくれる気さくな感じ。
「少し、休憩しましょうか?」

そう言って手を止めた。


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