PURE ~ずっと忘れない~
霊安室に戻ると、美月と、猛君の姿は無かった。
「美月ちゃん、もうすぐ出産だからさ、家で休ませる様に、俺が言ったんだ。」
「そうだよね…。もうすぐだもんね。」
タッちゃんと、里沙ちゃんが、しみじみ言った。
冷たくなった直樹君の手を握り絞めて、
「直樹君に貰ったネックレス、付けてみたよ?
指輪とオソロなんだね。
最後の…プレゼントに…なっちゃったね?
有難う…。
直樹…。」
あたしは、そっと直樹君の唇にキスをした。
暖かく、柔らかい唇はもう無く……。
冷たくなってた。
ホントに死んじゃったんだぁ…。
もう…その口から、「亜紀」って言ってくれないんだね…。
「美月ちゃん、もうすぐ出産だからさ、家で休ませる様に、俺が言ったんだ。」
「そうだよね…。もうすぐだもんね。」
タッちゃんと、里沙ちゃんが、しみじみ言った。
冷たくなった直樹君の手を握り絞めて、
「直樹君に貰ったネックレス、付けてみたよ?
指輪とオソロなんだね。
最後の…プレゼントに…なっちゃったね?
有難う…。
直樹…。」
あたしは、そっと直樹君の唇にキスをした。
暖かく、柔らかい唇はもう無く……。
冷たくなってた。
ホントに死んじゃったんだぁ…。
もう…その口から、「亜紀」って言ってくれないんだね…。