PURE ~ずっと忘れない~
お姉さんと一階に有るロビーの椅子に座った。

「あなたの事、直から聞いてました。

だから、どんな女性か逢いたいと思ってたけど、まさか、こんな場所で逢うなんてね。」

お姉さんは、溢れる涙をハンカチで拭いながら

「直が、初めてあなたの名前を出したのが、あなたと出会った夏だったのよ。

夜電話してくるから何かと思ってね?

そしたら、いきなり一目惚れしただって。しかも、一人で興奮してるのよ?

信じらんないでしょ?

でもね、あなたの事凄く嬉しそうに話すのよ?

そしたら、二日前に電話かかってきて、彼女にプロポーズしたって。

彼女が高校卒業したら、もう一回するって…。」


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