PURE ~ずっと忘れない~
もう一度だけ、直樹君の顔を見に行った。
今にも目を覚まして微笑みながら「亜紀」って言ってくれそうな感じの、穏やかな顔…。
そっと、冷たくなった頬に触れてみた。
「ごめん、亜紀さん。そろそろ…。」
「あっ…はい。」
布を顔に戻した。
「ばいばい。
直樹君。また明日ね?」
「亜紀さん、気をしっかりね?
明日は宜しくね?」
「はい…。有難うございます。
それじゃあ、失礼します。」
霊安室を出て、お父さんに迎えの電話をした。
今にも目を覚まして微笑みながら「亜紀」って言ってくれそうな感じの、穏やかな顔…。
そっと、冷たくなった頬に触れてみた。
「ごめん、亜紀さん。そろそろ…。」
「あっ…はい。」
布を顔に戻した。
「ばいばい。
直樹君。また明日ね?」
「亜紀さん、気をしっかりね?
明日は宜しくね?」
「はい…。有難うございます。
それじゃあ、失礼します。」
霊安室を出て、お父さんに迎えの電話をした。