PURE ~ずっと忘れない~
翌日のお通夜では、友達やら、お父さん、お母さんの会社関係等で、沢山の人が来て、別れを惜しんでいた。

そんな中、お姉ちゃん、お父さんに支えられて、お母さんも来てくれた。

祭壇の前に立った時、お母さんが大粒の涙を流していた。

暫く直樹君の写真を見て、何かを語っている様だった…。

もしかしたら、以前直樹君に辛く当たった事が有った。

その事を謝っているのだろうか…。

「亜紀。大丈夫?

少し痩せたみたいだけど?」

不自由になった左手であたしの頬をさすった。


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