PURE ~ずっと忘れない~
美月が帰るというので、あたしも一緒に出た。

「亜紀、しんどくなったら言ってよ?

頼りにならないかも知れないけどさぁ、
私は、亜紀のレスキュー隊だよ?

いつでも、電話くれたら、駆け付けるからさ?

私が、行けない時は猛貸すからさ?

一人でしょい込まないでよ?」

「そうだよ、亜紀ちゃん。

直樹はさ、亜紀ちゃんの悲しい顔見るのが辛いんだからさ?
あの世行っても、亜紀ちゃんLoveなんだからさ、あいつは。」

「有難う…美月、猛君。あたし、頑張るね。頑張って、直樹君の分まで生きるよ。直樹君に恥ずかしくない様に。」

「二人分生きるっつったら、100歳は軽いよな?」

猛君は、笑いながら美月に言った。

「…やっぱ馬鹿だわあんたは…。」

「何で?亜紀ちゃん、俺何かマズイ事
言ったか?」

「もう…口開かなくていいから。」

美月と猛君が幸せそうに笑う。

「じゃあね、亜紀。また明日ね?」

「うん。美月、足元気をつけてね?」

「俺がいるから大丈夫だよ。」

「余計、心配だから…。」

なんだ、かんだ言っても、美月と猛君はお似合いの夫婦だね。

直樹君も、そう思うでしょ?


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