PURE ~ずっと忘れない~
少しずつ閉まる蓋。
顔が消えていく…。
たまらなくなって、あたしは、外に出た。

「直樹ぃ…。あたしを…一人にしない…でよぉ……。

お願い…だからぁ……。」

「亜紀ちゃん…。

ここにいたんだね?
キツイよね…。

泣いていいよ?

私が、側にいるよ?
だから…もう、一人で泣かないで?」

里沙ちゃんが、あたしの背中を優しく摩ってくれた。

「一人は…ヤダァ…。一緒じゃ…なきゃ…ヤダァ……。」

自分でも、呆れる程涙を流した。

でも、どれだけ泣いても、枯れる事ってないんだね。

ねぇ…こんな、あたしを見て、また「亜紀は、泣き虫だな。」って思ってる?


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