PURE ~ずっと忘れない~
それだけ買って水族館を出た。 「これから、何処行く?まだ時間大丈夫でしょ?」 携帯を開いて時間を見ると、5時だった。 「ん…。まだ大丈夫。」 あの家には、あたしの居場所がないから、居ても、居なくても大して関係ないもん…。お姉ちゃんがいれば、それで満足なんだろうし。 「じゃあさ、夜景見に行かない?穴場知ってるから。」 「行く。」 高校生のあたしは、夜景なんか見に行った事ないから、初めてだ。 直樹君は、あたしに「初めて」をいっぱいくれるね。 何にも知らないあたしに、いっぱい教えてくれた。
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