PURE ~ずっと忘れない~
「どうしたの?何かモメてるの?」


「実はさぁ…。」


美月があたしの耳元に顔を持ってきて


「最近、アイツったら、逢うたびに求めてくんのぉ。最初は、愛されてると思って受け入れてたけど

何か最近、自分の欲求を満たすだけなんじゃないかって気になってきて


そう考えると、嫌になってきてさぁ…」

視線をあたしから、手元の鉛筆に移した。


「亜紀は、どう?


直樹君、しょっちゅう求めてくる?」


ドキッ!


全然、無いし。


それどころか、キスだってまだだし…。
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