ＰＵＲＥ ～ずっと忘れない～

「そんな事無いと思うけど…。何だろう？


でも、そんな事、女子からは聞けないよねぇ。


それだけ、大事にされてるんだよ。きっと…。


だから、深く考えなさんな。


ささっ、勉強しよう？」


美月はまた、教科書を広げた。


そうなのかなぁ…。

大事にされてると思ってていいのかなぁ…。


男の子と付き合った事がないあたしには、全然直樹君の気持ちが分かんないや…。


そういうの、大人になったら分かるのかなぁ…。


15歳のあたしには、恋の方程式はとけないよ。