PURE ~ずっと忘れない~
迷うなぁ~。


あれこれ悩んでいると、ふと一枚の浴衣に目がいった。


淡い、綺麗なブルーの浴衣。


手に取った時、隣にいた美月が


「これ、いいじゃん。キレイなブルーだよね。


何か、亜紀に似合いそう…。」


この色、何か直樹君の乗る単車の色に似てる…。


いつの間にか、直樹君中心に考える自分がいた。


これが、恋をするって事なのかなぁ…。

不思議だ。恋って。

「これにしようかなぁ…。」


お母さんにカンパしてもらったお金で買える値段だしね。


ねぇ、直樹君。


この浴衣着たら、可愛いって思ってくれる?


< 64 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop