PURE ~ずっと忘れない~
皆のジュースを買って、花火してる場所に戻ると、何やら全員があたし達を、ニヤけた顔で見てる。

「なっ…何だよ?お前ら。」


「随分、遅いお帰りで?何かやらしい事でもしてたのか?」

タッちゃんの一言で、皆が吹き出した。

「してねぇし!なっ…?亜紀ちゃん。」

突然フラれたあたしは、あたふたしながら「しっ…してないよ?」

「亜紀ぃ~、顔真っ赤だし。」

美月が、あたしを冷やかしてきた。

段々と恥ずかしさが込み上げてくる。


「何にも無いって言ってるじゃない!」

つい、声をあらげてしまった…。

その、あたしの一言で楽しい雰囲気が、静まり返ってしまって、後悔から涙が溢れてきた。


やっぱり、あたし子供だ。15歳の…子供なんだ…。


「亜紀ぃ。ごめんね?そんなつもりじゃ無かったの…。

マジごめんね?」

美月があたしの隣に来て、肩を抱いてくれた。
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