PURE ~ずっと忘れない~
「亜紀ちゃん、ごめんな?つまんない事言って…。皆、悪気無かったんだよ?

ただ、ほんの少しの冗談だったんだ。

マジごめんな?

直樹も、ワリィな?
亜紀ちゃん、泣かして…。」


タッちゃんが、直樹君に頭下げた。


「いいよ、別に。

ただ、亜紀ちゃんは、こういうの慣れてないんだよな?」


そう言ってあたしの顔を覗き込んできた。


「皆、ごめん…なさい…。あたし…。あたし…。ごめん…なさい。」


「そんなに泣くと、せっかくのメイクが剥げちゃうって。」

里沙ちゃんが笑いながら、ハンカチであたしの涙を拭いてくれた。


あたし達は、夜中近く迄花火をしてた。

この夏が、あたしにとって一生忘れられない夏になった。
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