PURE ~ずっと忘れない~
翌日、あたしは学校に行くフリをして休んだ。


何しても否定されるなら、もう何もしないし、何も聞きたくない…。


もういい…。

フラリと立ち寄った公園のベンチに腰を降ろして、空を眺めてた。


暫く眺めて、何処に行こうか、考えながら、ブラブラする。

街行く人は皆、誰もが何かに追われている様に、忙しく歩いてた。


「ハァァ…。」溜息を付いた時、後ろから、肩を叩かれた。

「えっ…?」振り返ると、タッちゃんがいた。


「やっぱり、亜紀ちゃんだ。何してんの?こんな所で。

今、学校の時間だよね?」


「あっ…あの…。あたし…。」

何も言えなくて、走り出した。


「待って、亜紀ちゃん!」

すぐ、タッちゃんに捕まった。


「何で、逃げんの?大丈夫だから…。だから、逃げるな!」

「あの…。ごめんなさい…。」
< 80 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop