PURE ~ずっと忘れない~
季節は秋に突入した。半袖のブラウスが少し肌寒くなった。
そんな時だった。


「あ~何か気持ち悪い。」

と体操着に着替えてる時、美月がぼやいていた。


「なぁに!?食べ過ぎなんじゃない?」

「かもしんない。
何かね?この辺りの胃の部分?がムカムカすんのよねぇ。」

と胃の部分を摩ってる。

「まさか、おめでただったりして?」

と美月を見ながら、少し冷やかした。


「やめてよぉ~。

私まだ、16になったばかりなんだよぉ?
まだ結婚とか、子供とか要らないって」

そう言いながら、更衣室を出た。


体育をしながらも、少し気分を悪そうにしていた。


まさかね?

テレビとかで見た事ある。

何だっけ…?悪阻?
あれじゃないよね?

そんな時、走ってる最中に、美月がしゃがみ込んだ。

「どうしたの、美月?具合悪い?」


一緒に走ってたあたしは、しゃがんで、美月の背中を摩った。

「ん…。有難う。
少し、立ち眩みがしただけ。もう大丈夫だよ?」

「美月ちゃん、大丈夫?どうしたの?」

他の子達も気付いてあたし達の所に駆け寄ってきた。
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